自動ブレーキシステム車だと自動車保険が安くなるの？
自動ブレーキシステム車の自動車保険
ここ最近、出荷される車に普及している機能の自動ブレーキシステムは、不意な追突事故を防げる非常に有難い存在です。
実はこの自動ブレーキシステムを搭載した車を持っていると、保険料が割り引かれることがあるのをご存知でしょうか。果たして割引制度がどのようなものであり、どれ位保険料を安くできるのでしょうか。
自動ブレーキは正式に衝突被害軽減ブレーキと呼び、緊急時の被害を最小限に留める為に自動でブレーキを制御する機能です。
運転中は少しの油断だけでも大きな事故に繋がる場合があり、実際にブレーキを踏むタイミングを誤ることが原因の事故が数多く起きています。
決して機能に対し過信してはいけないものの、これが機能するだけでも一定の被害軽減効果が期待できるのです。
2015年地点で市場に出荷される車の4割近くに搭載される程普及が進む自動ブレーキシステム車、実は保険料割引の対象となることをご存知でしょうか。
2017年4月に自賠責保険料が値下げされたのと同時に、2018年1月には任意保険の保険料の値下げが予定されています。
損保会社の任意保険料は、損害保険料算出機構が発表する参考純率を目安に決められており、参考純率では用途や車種、形式、そして自動ブレーキ装着の有無などの区分からリスクに合った保険料を算出します。
これにより自動車保険の契約者に対する公平性を保つことができるのです。また自動ブレーキシステム車はその機能を搭載していない車と比べ、6割近い事故低減効果と8割以上の追突防止効果が実証されています。
実際の事故低減効果が実証された自動ブレーキシステム、果たして通常の保険料よりどれ程安くなるのでしょうか。
保険料が安くなる自動ブレーキシステム車
まず2017年4月から割引対象となった自賠責保険は全車種共通で、7%近く引き下げられています。7%近い値下がりであれば概ね3000円程度安くなると考えて下さい。
ただ今後は自賠責保険だけでなく、任意保険に関しても保険料の引き下げが予定されています。2018年1月以降、自動ブレーキシステム車で任意保険に契約すると、一律9%の割引を受けられるようになります。
対象は2018年1月1日以降契約の自動ブレーキ搭載の自家用車で、軽乗用車を除いて購入後3年間適用されます。
ところで軽乗用車に関しては適用期間の上限がないものの、適用期間が3年後の普通乗用車は4年目以降どのような措置が取られるのでしょうか。
実はまだ導入初期の段階である為、導入後の搭載車による事故率が低ければ継続もしくは更なる割引率の適用に踏み切る可能性があります。
これ以外にも自動ブレーキシステム車に対する更なる割引プランを設定している損保会社があります。自動ブレーキシステム車の購入を検討している方は、無料で見積もりを受ける際に損保会社へ確認しましょう。
最後に、更なる市場への普及が予定される自動ブレーキシステム車の魅力は、事故のリスクを減らすことだけではありません。
事故のリスクが低い分、支出する保険料の抑制も期待できます。少しでも賢いカーライフを送るべく、乗り換えやマイカーデビューにこの自動ブレーキシステム車を検討してはいかがでしょうか。