車以外の事故も補償できる?自動車保険の個人賠償責任特約
自動車保険の個人賠償責任特約
車の運転中だけでなく日常生活での事故など、車に関する事故以外の補償も受けられるのが個人賠償責任特約です。車に関するもの以外であるものの自動車保険の中に含まれるこの特約、その内容を確認しましょう。
個人賠償責任特約は日常生活上の偶発的な事故で他人をケガさせたり、物を壊した際にその損害を補償できる制度です。契約者をはじめその配偶者、別居の場合を含む未婚の子供ならびに同居する親族もその対象者として含まれます。
加えて保険金額の制限がない上、専任担当者による示談交渉のサービスが付いている上、日本国内だけでなく国外で発生した事故についても補償してもらえます。
国外での事故は1件あたり1億円程度と上限を伴うものの、旅行などで海外へ出掛ける機会のある方にとっても安心ですね。
ところで日頃からスポーツを楽しまれている方にとって、スポーツ中の事故の補償も気になりませんか。スポーツの事故によっては、加害者に賠償責任が発生することがあります。
著しいルール違反や危険なプレーによる事故でなければ賠償責任の発生と共に補償してもらえるので、前もって損保会社に確認しましょう。
また損保会社によっては、ゴルフ好きの方向けのゴルフ特約の内容が個人賠償責任特約内に含まれる場合があることも頭に入れておきましょう。
契約の際の注意点
個人賠償責任特約について理解できたところで、次に契約の際の注意点について確認しましょう。個人賠償責任特約は複数の契約にセットすると補償が重複します。
例えば契約者本人と別居する未婚の子供1人がそれぞれ自動車保険を契約していても、1契約ずつその特約をつける必要はありません。
別居の未婚の子供を含む家族と同居する親族であれば全員が対象となる為、契約者1人だけで間に合うのです。重複を防ぐ為にも、契約する家族を増やす際はセットで契約した世帯員の有無を確認して下さい。
また個人賠償責任特約で保険金が下りるような事故を起こしても、自動車保険そのものの等級には影響しません。
等級はあくまで契約者の安全運転の程度に過ぎず、次年度の等級は車を運転中の保険金が下りる事故の有無のみで決まります。
ただ等級に影響しないからと決して油断することなく、日頃から身の回りの安全に注意した行動を心掛けましょう。最後に車以外の事故でも補償を受けられる個人賠償責任特約、家族単位での保険契約では特に注意が必要です。
うっかり二重契約することのないよう契約前の無料見積もりの段階などで念を入れた確認を行い、身の回りの万全な体制を整えましょう。